感染と不安の拡大 昨年末に中国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生がはじめて報告されてから約2ヵ月が経った。しかし、感染は世界中に広まり続け、過度な不安が蔓延している。 前回の記事(「新型肺炎『不安の正体』人々はなぜパニックに陥っているのか」)でも不安やパニックの心理的な分析をしたが、そのなかで特に焦点を当てたのは、「マスク問題」であった。 街中はマスク姿の人であふれる一方、店頭からマスクが消えて久しい。記事では、マスクをしただけで感染予防をしたつもりになっていることの危険性などを警告した。 今回、焦点を当てたいのは、「検査」についてである。 ウイルスに感染したかどうかを検査するには、PCR検査という検査が必要で、インフルエンザのように病院で簡易キットによる検査ができない。このことが「検査難民」を生み、さらに不安が増大しているという。 先日の国会でも、野党がこぞって「なぜ検