「灼眼のシャナ」の高橋弥七郎×いとうのいぢコンビ最新作。すでにいろんなところで評判が出ているが、よくもわるくも軽い話だった。 作中で描かれるのは「世界の『未来』を懸けた運命の戦い」なのだが登場人物に誰一人として危機感を抱いている者がいない。 主人公、「点火済みの爆弾」こと直会カナエは考えるより先に体が動くタイプで、誰かを助けるために常に全力を尽くし、自分の身は顧みないという特殊なキャラだ。主人公に力を与えた「星平線のそよぎ」はお気楽思考に見えるが、その実、何を考えているかつかめない。敵対する「ハインの手先」は主人公が動き出してからようやく重い腰をあげたように行動を開始する。その他の人物はそもそもに戦いを知覚できない。 当事者以外は知り得ない戦いで、その当事者からも切迫が感じられない。 そして、両陣営の戦う理由がはっきりしていない。現状、主人公サイドは振り払う火の粉を払っているのみで、「ハイ
![「カナエの星」の軽さについて - 主ラノ^0^/ ライトノベル専門情報サイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/219d714030c317bca462c908b9ec23471cfe31a2/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61YQ3-x%2BqDL.jpg)