昨日勝又清和六段とtwitterで話した内容をアップしたが、現代将棋のさまざまな新しい形のルーツをたどる研究をする勝又さんは「どの戦法を調べてもそこには必ず「羽生」の名前が」とつぶやいていた。 羽生は、新刊(柳瀬尚紀との共著)「勝ち続ける力」の冒頭でこんなことを言っている。 将棋の世界に升田幸三先生という人がいます。昭和三〇年代に大活躍をした棋士ですが、その先生の棋譜を見てあまりに現代的なスピード感、センスがいたる所に表われていて本当に驚きました。 三十年か四十年は先を歩いていたのではないかと思います。(中略) 私が升田先生が時代を先取りしていたと気がついたのは、棋譜のデータベースが出来てからでした。 ジョイスにしても升田先生にしても、先駆者として真の意味で理解をされず孤独を味わうのは先駆者としての宿命なのかもしれません。しかし、データが充実して行く中で必ず理解される時が来るのは必然のよう