麦茶を入れて冷やしておくプラスチックのポットの底に、うっすらと茶渋がついているのを見つけた。長いブラシを突っ込んで掃除する。 ブラシが粗いせいか隅の方がきれいに落ちなかったので、古い歯ブラシで擦って落とすことにした。こういう時、古歯ブラシは重宝する。 もし掃除をしないでいたら、どんどん茶渋はポットの底に溜っていくだろう。それでも掃除しないで使っていたら、茶渋の層は何ミリ、やがては何センチという厚さになるのだろうか。ポットの口近くまで、30センチくらい堆積した茶渋というのは、あり得るのだろうか。膨大な時間がかかるだろうが、理屈としてはあり得る。 仮に1ミリの厚さの茶渋が形成されるのに、100回麦茶の投入が必要だったとする。一日でそのポットの麦茶を飲んでしまうとして、100日。だいたい、冷たい麦茶を飲む初夏から初秋までの期間に相当。 そうすると1センチの茶渋が形成されるには10年かかり、それが