標準的な2世帯に単身者の兄弟姉妹が同居している状態が「2.5世帯」。単身者の兄弟姉妹を「0.5世帯」とカウントする。 ■シングルの増加が2.5世帯を登場させた 世帯構成の多様化は、すでに住宅市場に影響を与えている。中でも「2世帯住宅」に対する、ユーザーのニーズが変わってきているという。旭化成ホームズの『二世帯住宅研究所』で2世帯住宅を長年にわたって研究している所長の松本吉彦さんは、その変化をこう指摘する。 「これまでの親子2世帯に、単身者の娘あるいは息子が加わる2.5世帯と呼べる家族構成の世帯が増えてきています」 従来の一般的な2世帯とは、親世帯と子世帯が同居をしている形。そこへ、子世帯とは兄弟姉妹の血縁関係にある単身者が加わるケースが増加してきており、その家族構成を「2.5世帯」と名づけている。つまり、「0.5世帯」とは「LITS(リッツ=Living together singl