人生100年時代の到来とともに飛び交う「老後資金は3000万円説」。その数字を耳にするたび「絶対無理!」と頭を抱える人も少なくないはず。だが、投資で大儲けしたわけでもなく、親が富裕層なわけでもなく、普通の年収ですでに3000万円を貯蓄した猛者たちがいる。彼らはどのようにして老後の安心を手に入れたのか!? 「収入があるんだから、使わなければ増えていくだけ」と語るのは、防災関連の営業スタッフとして働く鈴木義之さん(仮名・50歳)。節約を中心に40歳から約10年で3000万円を貯めたツワモノだが、30代後半までは浪費家だったそう。 「車が趣味で、10台くらい乗り換えました。ブランドものも好きで、カードローンで買ってボーナスで返済するような生活でしたね。30歳くらいから5~6年間パチンコにもハマってしまい、貯金なんてまったくありませんでしたよ」 浪費家から一転、ミニマル生活を送るようになったきっか