「一つの中国」をめぐって――中国と台湾の曖昧な関係 東京大学東洋文化研究所教授、松田康博氏インタビュー 国際 #中国#台湾#蔡英文#中台関係 「一つの中国」を原則とし、台湾との統一を目指す中国と、中華人民共和国とは違う主権独立国家でありたいと願う台湾。先日もWHO総会への参加をめぐり、世界の注目を集めたばかりである。そもそも、中国と台湾はなぜ対立するようになったのか。軍事、経済、外交で中国が圧倒的に優位にあるはずなのに、それでも台湾が存在し続ける微妙な構造はいかにして成立したのか。東アジアの国際関係がご専門の松田康博教授に伺った。(取材・構成/増田穂) ――蔡英文政権になってから、「一つの中国」という認識をめぐり、中国との対立を深めている台湾ですが、そもそも台湾と中国は、歴史的にどのような関係を築いてきたのでしょうか。 わかりやすくするために、単純化して説明しましょう。まず、台湾は清朝の領
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