「新海は輝かしい青春の魂を描き切った」とル・モンド紙が評価するなど、日本のアニメ愛好者の多いフランスでも話題を呼んだ新海誠監督の「君の名は。」。 同国のメディアが同作におおよそ好意的な評価を示す中、一般フランス人の感想は、「背景はきれいだけど人物の絵が馴染めなかった。シンプル過ぎて表情がない」「東京を思う存分満喫している作品。いつ大きな災害が起こるかもしれないという不安が織り込まれてると感じた」など両極端に分かれた印象だ。 フランスの多くのメディアも分析しているが、これまでさまざまな日本のアニメを楽しんできた人、または日本文化に興味を持ってきた人は同作になじみにくいと感じ、これまでアニメを全く見たことがないような人や若年層は肯定的な印象だった。さらに前者の多くはジブリ作品と同作を比べ、絵柄、テーマ、女性キャラクターなどに言及する声も多い。 フランスでも大ヒット フランスでも根強い人気を誇り