(1からの続き) 統一教会と日本の政界の関係が注目されるようになったのには、統一教会において日本の占める比重が非常に大きかったことも作用した。日本国内の統一教会は、1959年10月に統一教会のチェ・サンイク伝道師が密航船に乗って日本に渡ったことで始まった。その後、日本での宣教が大きな成功を収めたことは、統一教会が米国にまで進出し定着する礎となった。 日本の統一教会は、主に訪問販売による「霊感商法」で資金を集めた。全盛期には月に100億円ほどを統一教会本部に送金していたという。霊感商法とは「霊界の地獄にいる先祖の苦しみを消し去るとともに、子孫が安全で平和に暮らすためには、霊的な能力を持つ物の購入と献金が必要」だというもの。宗教界の内外では、先祖を崇拝する日本人の伝統意識を利用した戦略だと分析した。統一教会は、超自然的な霊力があると主張する印鑑、花瓶、装飾品、多宝塔や釈迦塔の模型、木柱、高麗人