エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫) 作者: 九岡望,吟出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2012/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 130回この商品を含むブログ (1件) を見る 意思とは脳による思考の産物。自律判断とは機械の電脳が弾き出す計算結果。 鬼虫の者たちは、そうした両の特性の中間にある存在だった。 (本書p159より) 第18回電撃小説大賞大賞受賞作品です。 昭和一〇一年夏。廃墟の町《尽天》の地下深くで暴走した機会兵に襲われた叶葉は、棺桶に似た槽のなかで眠る不思議な少年と出会う。命令無しには動くことができないという少年に対し、叶葉は少年と主従の契約を結ぶことで命を救われる。その少年は、かつて最強の兵器として知られた九体の《鬼虫》のうちの一体、九番式《蜂》・金翅の九曜だった。兵器としての運命を全うしようとする九曜であったが、叶葉たちと共に暮らし