[映画.com ニュース] 日本初の長編アニメーション「桃太郎 海の神兵」が、7月から全国で順次公開されることが決定した。5月の第69回カンヌ国際映画祭クラシック部門で大反響を呼んだデジタル修復版が凱旋し、日本国内で初上映される。 瀬尾光世監督の脚本・演出による本作は、第2次世界大戦末期に海軍省の依頼で松竹が製作した国策映画。故手塚治虫さんの原点ともいえる作品で、1945年の公開当時に鑑賞した手塚さんは、瀬尾監督の平和への願いを痛感し「私は、一生に一度、必ずこのようなアニメを創(つく)りたいと決心し、漫画家になり、そしてアニメを創り始めたのです」と語っている。 内容は、桃太郎を筆頭にサル、イヌ、キジ、クマらで構成された落下傘部隊が、南方の鬼ヶ島へ向かうというもの。瀬尾監督は海軍落下傘部隊に体験入隊し、そこで目にした基地の様子や、降下機の内部、戦闘方式などを作品の骨格に落とし込んだという。そ