プロ入りが決まったマレーシア出身の曽富康(チャン・フーカン)さん(右)と、インドネシア出身のフィトラ・ラフィフ・シドキさん(伊藤洋一撮影) 囲碁の日本棋院は16日、来年4月にマレーシアとインドネシア出身の2人を棋士に採用すると発表した。両国からプロ棋士が誕生するのは、世界で初めてという。 プロ入りが決まったのはマレーシア出身の曽富康(チャン・フーカン)さん(16)と、インドネシア出身のフィトラ・ラフィフ・シドキさん(17)。中国や韓国など囲碁が盛んな地域以外の国籍を有する人物を対象とした「外国籍特別採用棋士」制度が適用された。2人は、プロ志望者(院生)同士が対局する冬季棋士採用試験で、勝率5割以上の成績を収めたことで入段が認められた。 チャンさんは今年1月に来日、日本棋院の院生になったばかり。芝野虎丸名人(20)が通った洪清泉(ホン・セイセン)四段(38)主宰の道場で腕を磨いた。院生対局で