日経に「健康診断見直しへ 厚労省、女性疾患追加やX線廃止検討」という記事が載ってたので、 厚生労働省は働く人が会社で受ける健康診断の内容を見直す。女性に特有の疾患を問診に加える。結核の把握を目的に始まった胸部エックス線を廃止し、心電図は年齢が高い人のみの受診に絞るといった方向で議論する。女性就業率の上昇や疾患の変化に対応し、効果を高める。 今秋に新たな検討会を立ち上げる。・・・ そもそも職場で義務づけられてる健康診断というのは、戦時体制下の結核予防問題から始まったんだよな、という感慨が湧く人も若干いるかも知れません。 先日、『労基旬報』の6月25日号に「健康診断の労働法政策」という小文を寄稿したところですが、そこでも労働安全衛生法の健康診断の源流が陸軍軍医総監小泉親彦の結核への懸念であり、職場健康診断には最初からツベルクリン検査やX線撮影が含まれていたことを書いています。 健康診断の労働法