大阪市が106事業を廃止・縮小する「市政改革プラン」の素案について市民の意見を募ったところ、17日までの1週間で計344件が寄せられた。素案に一定の理解を示す声は8件。反対する声が大半で、脳科学などの基礎研究をする「大阪バイオサイエンス研究所」(大阪府吹田市)の補助金廃止に反対する意見が最多だった。市は29日まで意見を募る。 市は今月11日、今年度から3年間で488億円の歳出を削減する素案を公表。市民の意見は、バイオ研究所(59件)▽男女共同参画センター(50件)▽放課後事業(35件)▽敬老パス(28件)−−の順に多かった。 バイオ研究所について素案は、年間約6億円の補助金を段階的に減らし、14年度末で廃止するとした。これに対し、全国の研究者などが「学術的に価値ある研究所だ」「先進的な研究をしており、論文の引用数も多い」などの声を寄せた。