我孫子市と柏市などで構成する手賀沼花火大会の実行委員会は2日、今年の大会の中止を決めた。同じ8月6日に予定されていた県内各地の大会中止で見物客の集中が予想され、安全な開催が困難になったため。実行委員会会長の星野順一郎我孫子市長は「見に来た人に楽しい思い出を持って帰ってもらわなければ開催の意味がない。苦渋の決断」と残念がる。 同大会は88年に始まり、打ち上げ数は市川市の大会に次ぐ1万3500発と県内有数の規模。昨年は41万人が見物した。実行委は4月28日に「東日本大震災の復興を祈念した内容にする」として今年の開催を発表した。しかし、余震や計画停電の恐れを理由に、松戸市が大会を延期。千葉、市川、佐倉各市も中止を決めた。 実行委は、当日JR我孫子駅で乗降する花火客が、昨年の約3万6000人から今年は5万人を超えると予想。我孫子署とJRからは安全対策に強い懸念が寄せられた。両隣の駅からバスで送迎す