1次リーグで最大の衝撃はオランダがスペインに5―1で圧勝した一戦だった。鋭いカウンターから決定力のあるファンペルシー、ロッベンにボールを預け、次々とゴールを襲った。王者がなすすべなく屈したこの戦術が、ここまで成功している潮流だ。 同じくスペインを破ったチリはサンチェス、C組で日本が惨敗したコロンビアはロドリゲス。エースのネイマールが引っ張る開催国ブラジルも含め、鮮やかなカウンターから前線の「個」を生かす戦術のチームに勢いがある。 中盤から細かいパスをつないで崩すスペインの衰退は、主力の高齢化もあり、戦術だけが原因ではないが、時代の流れにのみ込まれた。 クラブでは欧州チャンピオンズリーグでバルセロナがアトレチコ・マドリードに、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がレアル・マドリードに屈した。バルセロナはスペイン代表の源流。バルセロナで黄金期を築いたグアルディオラ監督が率いたのがバイエルンだ
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