最近、子猫殺しとかツバメの雛を巣ごと撤去だとか、殺伐としたニュースが多いように感じます。「人間は万物の霊長だ」などというおごりがあるんじゃないでしょうか。同じ地球で生きている者同士もうすこし相手のことを考えてみてはどうかとも思います。国語の教科書に出ているお話を紹介します。 中学校教科書 中学国語2『伝え合う言葉』(教育出版)より引用 ガイアの知性 龍村仁 ここ数年、わたしには鯨と象を撮影する機会がとても多かった。特に意識的に選んだつもリはないのに、結果としてそうなってきた理由を考えてみると、これは、鯨や象と深くつきあっている人たちが皆、人間としてとてもおもしろかったからだ。 人種も職業も皆それぞれ異なっているのに、彼らには独特の、共通した雰囲気がある。 彼らは、鯨や象を、自分の知的好奇心の対象とは考えなくなってきている。鯨や象から、なにかとてつもなく大切なものを学び取ろうとしている。そ