――ここまで、いろいろと話を聞いてきましたが、いよいよ残すところあと一回……ついに最終回を迎えるわけですが、全体を振り返っていかがですか? 大根:ホントにやって良かったし、楽しかったし、渡辺あやの脚本を民放ドラマでポップに見せるっていう、ずっとやりたかった目標も達成できたと思っています。ほんとありがたいし、僕を指名していただいて光栄でした。自分に関して言えば、この作品をやったことで演出家生命が延びたというか(笑)、あと10年ぐらいはやっていけるかなっていう(笑)。 ――(笑)。先ほどの「サブカル」の話ではないですけど、ここ数年のあいだで、大根さん自身も、いろいろと変わりつつあるような気が個人的にはしていて……。 大根:そうですね。僕の中にあるサブカル的資質っていうのは、やっぱり一生剥がれないものではあるんですけど、その一方で、そういった趣味性とか、自分の得意技を作品に反映させる仕事は、ある
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