7月30日、緊急会見を開いた古川康佐賀県知事は、九州電力(以下、九電)の「やらせメール」問題の発端になったとも思われる事実を明らかにした。同知事は、6月26日に行なわれた経済産業省主催の原発説明番組に先立つ同月21日、九電の副社長以下3名と面談。その際、古川知事は、九電側3名に「電力の安定供給の面から再稼動を容認する意見も経済界にはあると聞く。だが、なかなか表に出てこない。そういう声もあるならこのような機会を利用して、その声を出していくことも必要ではないか」(九電発表より引用)などと話したという。 これに関連して、一部の報道では、古川知事と九電の浅からぬ関係が大きく報じられた。内容は、2003年、07年、11年の佐賀県知事選で、九電社員が古川知事の選挙戦を支援したというものである。 これとは別に、調査報道サイト「HUNTER」は、古川知事の実父が九電社員で、玄海原発の啓発施設「玄海エネルギ