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kyupinに関するnbt-nonaのブックマーク (7)

  • 『広汎性発達障害と心因反応』

    かつて、研修医の頃、知的発達障害の人は「心因反応」を起こしやすいと教えられた。 これは知的水準が低いため、種々のライフイベントの際に混乱を起こし、精神病状態を呈しやすいと言う意味である。この精神病状態は「統合失調症様状態」であったり「躁うつ病に類似する状態」であったり、精神病ではないが、ヒステリーのような神経症状態であったりする。その人の心因反応が何に類似するかは予め決まっているわけではなく、個人差がある。 これらは治療がうまくいくと寛解するが、もちろん生来の知的水準は上がるわけではない。 現代社会の「広汎性発達障害」の精神症状の出現の仕方は、この「知的発達障害の人の心因反応」に類似している。そっくりそのままと言っても良いほどである。 いわゆる高機能群の人々は、知的レベルが低いわけではないが、社会への適応が悪く容易に混乱を来たすため、似たような心因反応を生じやすい。もし、ハンス・アスペルガ

    『広汎性発達障害と心因反応』
  • 『広汎性発達障害はしばしば双極性障害に振舞う』

    これは過去ログで繰り返し出てくる。 広汎性発達障害は、時に双極2型(稀に双極1型)の表現型をとり、双極2型と診断されることがある。 双極1型と2型は元々量的なもので区別されているので、境界は曖昧だし医師によって診断がい違うこともあるが大きな問題ではない。過去ログではまた、広汎性発達障害双極性障害には来、必然性がないと書いている。 この人はアスペルガー症候群か、もう少し広くとって広汎性発達障害ではないかと思うとき、双極2型と診断してあげると、人や家族の心証が良いようである。(が、僕はそういう曖昧なことは言わない。そういうくらいなら告知しない。) なぜなら、を調べると広汎性発達障害などは生来性と書かれており、双極2型はそうではないからである(生来に双極2型だったわけでないと言う意味)。また、双極2型は、躁うつ病の波が軽いものと書かれていることもある。 双極2型は1つの表現型というか状

    『広汎性発達障害はしばしば双極性障害に振舞う』
  • 『狩猟民族と農耕民族』

    最近、リフレックス(レメロン)の記事をよくアップしている。おそらくリフレックスは良い薬ではあるが、日人にとって完全無欠の薬ではないことは確かなようだ。(参考) 少なくともSSRIが十分に飲めないような人たちは、リフレックスでもひと波乱ありそうである。実際このブログだけでも、服薬後にいろいろ辛い目にあったことを多くの読者の方がコメントしている。 最近、なぜそうなるのかを考えていた。 ちょっと不思議なのは、なぜか僕の患者さんではフィットする人が多かったこと。少なくとも、変な副作用のため立て続けに中止するような薬ではなかった。いつかのエビリファイのように。(参照) これは処方患者さんにバイアスがあったこともあると思うが、それでもやや納得できない面はある。僕は安易にSSRIを処方しないのは、その副作用の性質に嫌悪感があるからで、これはつまり臨床経験から来ている(SSRIを処方したために、それまで

    『狩猟民族と農耕民族』
  • 『かつて双極2型の人はいたのか?』

    昨日のエントリは思いつきで書いたものだが、臨床心理士の方を始め、けっこう反響もあったので、もう少し続きを書くことにした。最近のエントリの下書きはボツになることが多く、ボツ原稿が溜まりまくりである。昨日はそういうこともあり、過去ログに似たものもあると思ったが、深夜に素早く書いてアップしている。そのため少しまとまっていない。 日常生活で人々を観察していると、この人はいつも軽躁状態ではないか?と思われる人がいる。 普通、そういう人で仕事をしているような人は、せいぜい重く捉えても双極2型躁状態といえる。普通は双極2型の診断の範囲に至らない躁状態である。(いわゆる診断未満の人々 by Prudence) 僕が研修医の時、オーベンに躁状態の患者さんを診ていて、 あれほど楽しそうに仕事が出来たら良いですね。 と感想を言った。その時、オーベンは苦笑して、 躁状態では仕事はできないよ・・ と答えた。今考えて

    『かつて双極2型の人はいたのか?』
  • 『アムロジン』

    循環器系薬物、アダラート、アムロジン(ノルバスク)、ペルジピン、バイミカード、バイロテンシン、ワソランなどはカルシウムチャンネル阻害薬と言われ、向精神作用を持つことが知られている。精神疾患でも特に双極性障害に有効である。 しかしながら、これらは使い慣れないと使いにくい薬物ではある。まして向精神薬も併用している精神科患者さんには、例えば頻脈性不整脈などに処方されるワソランなどは怖すぎる薬物といえた。元々、向精神薬にはQT延長などの副作用やそれほどではなくても若干の影響がある薬物も多く存在している。また精神科の患者さんは低血圧で悩んでいる人も多い。(参考) だから、僕はこれらのうちアダラートとアムロジン以外は処方しないことにしている。(引継ぎの場合は別) 一般に、カルシウムチャンネル阻害薬は第一選択の気分安定化薬に反応しない双極性障害、特に躁状態に有効である。カルシウムチャンネル阻害薬が躁状態

    『アムロジン』
  • 『リストカットについての私見』

    過去ログでは、リストカットについていくつか記事をアップしている(参考1、参考2)。これらの参考エントリでは、リストカットの意味や治癒のあり方について、オーソドックスな内容とややオカルト的な考え方も紹介している。 最近、そのリストカットの治癒のあり方を観察していて、おそらくリストカットすることは、その人にとって「セルフ・コーピング」的なものだろうと思うようになった。だからこそ、ある日、突然消失するのである。つまり精神症状の全般的な改善(つまり生物学的不調の改善)がないなら、消失はやや難しい。 見方を変えると、1回ごとのリストカットにはあまり意味がない。 どういう時にリストカットしたくなるとか、個々にその背景となる精神症状や心理的なものをあれこれ聞き出するより、平凡に精神症状の全般的な改善を目指す方がずっと効率が良いということになる。 そういう風に考えないと、なぜリストカットするのか全く聞くこ

    『リストカットについての私見』
    nbt-nona
    nbt-nona 2009/08/28
    『脳のあの部分?の不調を来たす物質はこの半世紀くらいに出現し、現代人の脳に浸透したのであろう。』
  • 『精神症状と株価暴落が連動している人』

    これは精神科医で、なおかつ株をしているか、日経新聞をとっている人でないとなかなかわからないと思う。 ごく一般的に言うと、精神科病棟で症状悪化する人たちが極端に増加すると、しばしば株式市場ないし債券市場の暴落が生じる。だから、かつて病棟が荒れてくると、 そろそろ何かありそうだ・・ と思ったものであった(今でももちろん思うが)。株式マーケットと統合失調症の人たちの精神症状の連動性については、精神科医になって3年目に気付いた。 僕は中学2年の頃から毎日2時間は日経新聞を読んでいた。日経新聞は好きだったし興味があったのである。だから母親などは僕は経済学部に行くとずっと思っていたらしい(←理系、文系のことが基的にわかっていない。まあ経済学部は理系的ではあるけどね)。 僕はどこの病院でも、素晴らしく株価の暴落に連動している人を発見したが、今の病院では極めて精度が高い人は2名ほどだった(マーケットと連

    『精神症状と株価暴落が連動している人』
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