英総選挙が目前に迫った。ここ数日、キャサリン妃の第二子出産関連ニュースが繰り返し流れる中で、それと同じぐらいの、いやそれ以上の頻度で一日に何度もテレビで目にする女性がスコットランド国民党(SNP)の二コラ・スタージョン党首だ。 グラスゴーで行われたスタージョンの選挙演説に集った人々のムードについてガーディアン紙の記者はこう書いている。 「これは政治ではない。ロックンロールだ」 「スコットランドはパーティー・タイムだ。ここにいる殆どの人々が、こんな状況は見たことがないだろう。97年にブレア政権が誕生した時を思い出している人々もいるかもしれない」 そもそも、スコットランドが選挙の鍵を握る存在になったのは、労働党のミリバンド党首に人気がないからだ。保守党の緊縮政策を憎悪している国民は多いし、民衆の不満は溜まりに溜まっている。普通に考えると今回は政権交代だ。が、それがそうも行きそうにないのが、人間