ベーシックインカム制度について以前よく議論を見かけたが、最近その話題はとんと聞かなくなった。と思っていたら、オランダのとある都市で試みを始めるそうである。 その決断に至った経緯と、実行してからの経過観察はたいへん気になるところである。またぜひともその詳細データを世の中にオープンソース化してほしい。正直いってベーシックインカム制度については、賛否両論が多く、良いとも悪いとも言い切れない面がどうしても存在する。 生活保護とは異なり、全員が一定額給付されるので、わけのわからない差別や給付を渋る「水際作戦」などを行う意義はそもそも薄れていくだろう。貧困をなくす制度としてはかなりの効果を見込める反面、財源確保と労働意欲の減少という問題はいまだどうすればいいのか、その結果はまだよくわかっていない点は多い。こうした点がクリアになっていけば、実際のところどうなのか、どう問題点に対応していけばいいのかという