2030年代から続々と“賞味期限切れ”になる中国軍艦 「7つの海」の覇権を握る米海軍に伍そうと中国海軍は2000年代に入ってから軍艦の建造を加速させている。 この動きにさしものアメリカも危機感を募らせ、2020年に出されたペンタゴン(米国防総省)の年次報告書『中国軍事力レポート』で、「中国共産党100周年の2049年までに軍事力でアメリカと肩を並べる」と初めて言及した。中国海軍についても「2020年代前半に水上艦艇・潜水艦が350隻に達し米海軍をすでに追い抜き隻数で世界最大になった」と警鐘を鳴らした。 またこれに呼応するように米海軍も「中国海軍の主要艦艇は2030年に415隻になる」と警戒する。 ところが肝心の中国海軍が「軍艦版“団塊世代”の一斉リタイアという難問に直面し、軍艦数の上積みどころか、間もなく現状維持すらおぼつかなくなる」と指摘する専門家も少なくない。 短期間に多くの軍艦を量産