4日に任期を迎えた2人の日銀審議委員の後任がいまだに決まらない。 このうち1人は政府が先月23日にBNPパリバ証券の経済調査本部長・チーフエコノミストの河野龍太郎氏を国会に提示したが、自民党や公明党などが反対の方針を示しており、野党が多数を占める参院で不同意となる可能性が大きい。 国会同意人事は、衆参それぞれの同意を得られなければ白紙になる。その場合、政府はあらためて別の人事案を示さなければならない。 正副総裁と審議委員の合計9人で構成される日銀政策委員会は、日銀の最高意思決定機関。毎月開催している金融政策決定会合では、世界や日本の経済・金融情勢などについて議論を行い、それを踏まえて当面の金融政策運営方針を決める。 今月は9─10日に開かれるが、2人の欠員を抱えたまま開催されることは確実な情勢。欠員自体は過去にも例があるが、日本経済の低迷とデフレからの早期脱却の必要性が叫ばれる中、その一翼