能登半島地震のボランティアや東京都知事選への出馬宣言など、これまで注目を得る目的とみられる言動を繰り返してきたへずまりゅう。7月には「奈良公園の鹿に対し動物虐待をする海外観光客について厳重に注意します」と自身のX(旧ツイッター)に投稿し、新たな企てを開始した。
能登半島地震のボランティアや東京都知事選への出馬宣言など、これまで注目を得る目的とみられる言動を繰り返してきたへずまりゅう。7月には「奈良公園の鹿に対し動物虐待をする海外観光客について厳重に注意します」と自身のX(旧ツイッター)に投稿し、新たな企てを開始した。
今回の豪雨では能登半島地震の被災者向けに石川県などが建設を進めてきた仮設住宅が浸水した。背景には能登半島は山間地が多く、洪水の浸水想定区域に整備せざるを得ない現状がある。識者は用地確保の難しさを指摘し、入居者たちへの災害リスクの周知を訴える。
心身疲れ / 燃料代も月5万円弱 能登半島地震で被災し、広域避難先から地元の石川県奥能登地方まで、長距離を通勤する人たちがいる。同県珠洲市正院町のバス運転手奥野昭雄さん(70)は、片道135キロの道のりを通い、自宅が全壊のため出勤前夜は同市の避難所に泊まる。心身や金銭に負担がのしかかり「すごくつらいですよ」。交通インフラを支える使命にも限界を感じている。(高橋雪花、写真も) 元々在籍していた市営路線バス「すずバス」で月10~12日ほど働き、仮設住宅を回るルートなどを走っている。早くて朝6時ごろに出勤するため、前日の夕方には珠洲市の避難所に入り、連続勤務の場合は連泊する。避難所に身を寄せるほかの人たちは気遣ってくれるが、気が張って十分に眠れず、仕事中の休憩時間に仮眠を取る。 乗務したバスから自家用車に乗り換え、金沢市のみなし仮設まで帰る2時間半は、無事に着くことだけを考えるという。帰宅は午後
能登半島地震で寸断した道路を復旧し、住民の往来や支援車両の通行を支えてきたのが、大手ゼネコンを含めた石川県内外の建設業者だ。国道249号の沿岸部など今も途切れた道をつなげることは復興のスピードを左右する。「能登の力になる」と奮闘する姿を追った。(奥田哲平、写真も) ■工期短縮へ工夫 茶色の土砂が行く手を阻む。大規模な土砂崩れが発生した石川県輪島市の国道249号。ショベルカーが土砂をすくい、ダンプに載せる作業を繰り返す。白く隆起した新たな海岸に運び、年内開通を目標に迂回(うかい)道路を造っている。 「地元の皆さんから切望の声を聞いている。作業員一丸となって工期内に開通したい」。そう話すのは、大林組(東京)の能登半島災害復旧工事事務所の貞野祐司工事長(55)だ。十数カ所の土砂崩れで2・8キロが通行止めになっている大川浜工区を担当する。
漆のつやが美しく、日々の食卓に彩りを与える「輪島うるし箸」。石川県輪島市で70年以上、箸を製作してきた橋本幸作漆器店は能登半島地震で甚大な被害を受け、無期限の休業を決めた。14年前に夫の泰二さんが死去し、その後を継いで切り盛りをしてきた橋本きよ乃さん(70)は「これからのことはすぐに考えられない」と静まり返った工房で一人語った。 (後藤仁) 工房は地震で漆を塗り終えて乾燥をさせた箸が散乱。年明けに納品する予定だった納期と数量を記したメモも張られたままになっている。1949(昭和24)年に夫の父に当たる幸作さん(故人)が始めた工房。贈答品としても人気のある漆塗りの箸を卸問屋ほか、首都圏を中心に百貨店などにも納入してきた。
進まぬ復興など悩み分かち合う 能登半島地震により白山市内で避難生活を送る奥能登などの被災者を対象に、互いに交流し、困り事の相談にも応じるイベント「のとカフェはくさん」が7月31日、同市倉光の福祉ふれあいセンターであった。慣れない地域で生活する被災者ら約70人が参加し、同郷の仲間たちと日頃の暮らしの悩みを分かち合った。(青山尚樹) 市社会福祉協議会の県地域支え合いセンター白山が初めて開催した。市社協の職員が市内のみなし仮設住宅や公営住宅への避難者に要望を聞き取った際、「能登の人たちと会いたい」との声が寄せられたため、企画した。 集まった被災者はケーキやコーヒーを味わいながら、和気あいあいと近況を語り合った。「家の片付けが大変で、物を置く場所がない」「家の修理がなかなか進まない」などと、地元の復旧、復興が進まない現状も話題に上った。 珠洲、輪島両市の職員や社協職員、県生活再建支援課の職員も参加
宮城の一般社団法人 片道のみも利用可 能登半島地震で広域避難する人らが、金沢市などの滞在先と地元の希望地点を行き来する負担を減らそうと、宮城県石巻市の一般社団法人「BIG UP(びがっぷ)石巻」が無料で送迎するサービスを行っている。片付けや行政手続きで一時帰宅するため、長い場合は往復300キロにも及ぶ道のりを行き来する高齢者も多い。サービスは自力で通う体力や金銭の負担を軽くし、生活再建を後押ししている。(高橋雪花) 「歳取るとくたびれて、自分で運転するのは難しい」。輪島市から金沢市のホテルに避難する男性(79)は、そう言ってため息をついた。週1回帰宅しているが、元々車は持っておらず、慣れない長距離移動でレンタカーを使うのも不安だ。無料送迎サービスを知った男性はこれまで、自宅までの送迎を5回ほど頼んでおり「これなら往復4600円のバス代もかからない」と歓迎する。 びがっぷ石巻は、各地の災害で
応急仮設住宅の建設が進む能登半島地震の被災地で、次の住まいの見通しが立たず、今も車中泊や避難所暮らしを余儀なくされている人たちがいる。仮設住宅に入居できず、自宅にも戻れない。支援制度の隙間にあるような被災者への丁寧な個別支援が求められている。 (奥田哲平、写真も) 石川県輪島市の道の駅「ふらっと訪夢」の駐車場で19日夜、軽ワゴン車の中で男性(66)が寝泊まりしていた。助手席のシートを倒して横になり、足裏がフロントガラスに付くほど。「足を伸ばしてゆっくり寝たいな」と力なく笑った。 男性は地震発生時に市内の2階建てアパートに1人で暮らしていた。指定避難所は住民であふれ、感染症を心配して車中泊が始まった。アパートの建物は損壊程度が低い「準半壊」だったため、電気と水道が復旧した3月初旬に戻った。 だが、取り壊す意向の大家から退去を求められた。避難所に身を寄せようとしたところ、管理者から「新規の受け
2018年ごろから石川県珠洲市周辺で続いてきた群発地震の原因とみられる「流体」が、元日の能登半島地震以降急速に上昇し、海中などに出ている可能性があることが分かった。金沢大の平松良浩教授(地震学)が、18日に珠洲市役所であった市側との意見交換会の中で明らかにした。 平松教授は、奥能登での今後の地震活動全体について「半島全体を揺るがすような地震が再び起こる可能性は低い」とする一方、「局所的に強い揺れが生じる規模の地震は起きる可能性がある」と引き続き余震への警戒を呼びかけた。 流体は、これまでの研究から水の可能性が高いと考えられている。平松教授によると、22年3月から東京大の田中愛幸(よしゆき)准教授が日置ハウス(同市折戸町)に設置している微細な重力を観測する装置で、1月以降、流体が上昇していることを示唆するデータが得られた。能登半島地震で割れた断層の隙間に流体が入り込み、上昇したとみられる。
羽咋、金沢両市を舞台に県ゆかりの映像制作チームが手がけたアニメ映画「数分間のエールを」が初夏に全国公開される。観光誘客につなげようと、羽咋市が企画した今冬のPR活動は地震でほぼ中止になった。それでも担当者は「地元上映で能登の復興に役立つといい」と期待を込める。 ミュージックビデオの制作に没頭する県内の男子高校生と、ミュージシャンの道を断念した女性英語教師の物語。教師のストリートライブに感動してミュージックビデオを作ろうとした高校生のモノづくりの楽しさと苦しみを描く。「見た人に前を向いて笑ってほしい」と観賞者へのエールも込めた。高校生の声は「鬼滅の刃」で知られる声優花江夏樹さんが務める。 制作チーム「Hurray!(フレイ)」のメンバー3人は金沢美術工芸大の出身。中でもぽぷりか監督は県内出身で、「失われてしまったものは戻らないものも多いが、一刻も早く被災した方が心休まる生活を送れるようになる
能登半島地震を受けて白山市社会福祉協議会は19日、被災地への日帰りのボランティアバスの試験運行を始めた。この日は、同市防災士会などでつくる同市災害ボランティア関係団体連絡会の会員16人が乗り込み、珠洲市でボランティア活動をした。白山市社協によると、今後は市民や学生も利用できるようにして参加人数を拡大するため、大型バスを借り上げての運行などを検討する。 (安里秀太郎) 同市社協は珠洲市ボランティアセンターに毎月、業務支援のための職員を派遣している。支援に当たった職員によると、平日のボランティアの人数が少なく、ニーズの多さに人手が追いついていない状況。白山市社協はこうした状況を把握し、県や珠洲市と調整した上で、ボランティアバスの運行を決めた。
JR東海とJR西日本は17日、夏休み期間中に名古屋から北陸方面へお得に利用できる限定きっぷを発売すると発表した。今年3月に北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業して以降、中京圏と北陸を結ぶ特急「しらさぎ」の利用が伸び悩んでおり、てこ入れを図る。 きっぷの名称は「乗ってみよう北陸☆WEB早特21」。7月20日~8月31日(同月10~19日は除く)の期間中、利用日の21日前までに予約すれば、名古屋と福井、金沢、富山間の運賃が最大で半額以上安くなる。名古屋―敦賀間は「しらさぎ」のほか東海道新幹線「ひかり」「こだま」の普通車自由席を米原駅まで利用することも可能。敦賀駅より先は北陸新幹線の普通車指定席を利...
能登半島先端付近で絶景が堪能できる宿泊施設「よしが浦温泉 ランプの宿」(石川県珠洲市三崎町)も能登半島地震で被災した。従業員の多くも自宅が被災して休業中。営業再開時期は見通せないが、展望台は先行再開するなど準備を進めている。海岸隆起で「青の洞窟」が干上がり、奇岩の眺めも一変したが、刀祢秀一社長(72)は「変わってしまった景色を新しい観光名所としてアピールし、能登半島全域を発展させていく」と決意を新たにする。 (山脇彩佳) 施設は1579年創業の老舗。珠洲岬(聖域の岬)の海沿いの崖下に位置する。かつては海上から舟でしか行けない秘境のイメージもあり、宿から望む風景が話題で人気を集めていた。「日本三大パワースポット」として、崖の上にある展望台も運営。青の洞窟や景色を見渡せる空中展望台「スカイバード」には、国内外から毎年約20万人の観光客が訪れていた。 創業445年の今年、地震で建物自体の被害はほ
【輪島市】▽マリンタウン(午後3~8時)▽門前児童館(午後2時~7時45分受付)▽JAのと町野(午後3時~8時半受付)▽輪島KABULET温泉(午前11時~午後8時半受付、第2、4木曜休)▽ねぶた温泉(午後2~9時) 【珠洲市】▽宝立小中(一般午後3~9時、要配慮者は予約制で当日正午までに要連絡)(電)090(3382)5542▽若山小横(一般午後5~10時。要配慮者は午後3~5時、当日正午までに要連絡)(電)080(7067)9580▽元気の湯駐車場(一般午後4~9時受付。要配慮者は午後3~4時、当日正午までに要連絡)(電)090(3382)5542▽珠洲温泉のとじ荘(正午~午後4時、水曜休。9月1日から正午~午後7時)▽海浜あみだ湯(午後2~9時)水・木曜休。被災者無料、支援者500円(アメニティー代込み)▽珠洲ビーチホテル(25日から。正午~午後4時。9月2日から正午~午後7時で日曜
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