2018年ごろから石川県珠洲市周辺で続いてきた群発地震の原因とみられる「流体」が、元日の能登半島地震以降急速に上昇し、海中などに出ている可能性があることが分かった。金沢大の平松良浩教授(地震学)が、18日に珠洲市役所であった市側との意見交換会の中で明らかにした。 平松教授は、奥能登での今後の地震活動全体について「半島全体を揺るがすような地震が再び起こる可能性は低い」とする一方、「局所的に強い揺れが生じる規模の地震は起きる可能性がある」と引き続き余震への警戒を呼びかけた。 流体は、これまでの研究から水の可能性が高いと考えられている。平松教授によると、22年3月から東京大の田中愛幸(よしゆき)准教授が日置ハウス(同市折戸町)に設置している微細な重力を観測する装置で、1月以降、流体が上昇していることを示唆するデータが得られた。能登半島地震で割れた断層の隙間に流体が入り込み、上昇したとみられる。
![【石川】珠洲群発地震の原因 「流体」急速上昇、海中に出たか:北陸中日新聞Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c4e39e07b6308ecaee88cd80004ea9c9e6c60b3a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.chunichi.co.jp%2Fchunichi%2Fimages%2Flogo_ogp.png)