ヤキが回った元楽天「國重惇史」 「100億円を3000人で山分け」。久しぶりの表舞台は怪しい広告。金に困っての所業。 2019年3月号 BUSINESS 「あの人はいったいどこまで落ちていくのだろうか」インターネット業界と金融業界の双方を騒然とさせている人物がいる。住友銀行(現三井住友銀行)の元取締役で、楽天副会長として一時は「三木谷浩史会長兼社長の右腕」ともいわれた國重惇史氏だ。 「日本経済に一石を投じる」 國重氏といえば、2014年、週刊新潮に不倫を暴かれたことがきっかけで、楽天を追われたことが記憶に新しい。しかし15年6月、東証マザーズに上場し、仮想通貨交換会社を子会社に持つリミックスポイントの会長(後に社長)に就き、「やはりタダでは転ばない」(金融関係者)と言わしめた。その傍らで、イトマン事件の内幕を暴いた書籍『住友銀行秘史』を執筆。事件が表面化するきっかけとなった内部告発文を書い