新型コロナウイルス感染症を発症した後に経験するさまざまな心身の不調は「コロナ後遺症」と呼ばれます。しかし、検査でコロナ陰性だった人でも体調不良が持続するケースが少なくないことが、米国の研究(*1)で明らかになりました。コロナに似た症状を発症してから3カ月後にも「中等度から重度の体調不良が持続している」と報告した患者の割合は、コロナ陽性患者の39.6%、陰性患者の53.5%に上りました。 陽性者と陰性者1000人の症状を追跡 新型コロナウイルス感染症にかかると、約半数が後遺症を経験するとも報告されています。後遺症の症状は多岐にわたり、疲労感、認知機能障害をはじめ、あらゆる臓器系の不調が申告されています。コロナ後遺症はその後の健康状態に影響を及ぼす可能性があるため、正確かつ詳細な情報が必要です。しかしこれまでのところ、生活の質への影響を分析していた研究はほとんどありませんでした。 また、パンデ