乾燥して肌がかゆいという訴えは、汗や皮脂分泌が衰える50歳以降で増えていく。だとしても「年齢だから仕方がない」と諦めなくていい。日常に正しいスキンケアを取り入れることで、かゆくない肌を作ることは十分可能だからだ。後編では、乾燥肌の人の本当に正しいスキンケアについて、かゆみ治療に詳しい皮膚科医の豊田雅彦氏のアドバイスを紹介する。医療機関受診の際に知っておきたいポイントも解説する。 >前編 すねや腰まわりがかゆい! 秋冬に増える「かゆみ」の正体は? 年齢とともに肌のうるおい成分はみるみる減少 前編でも述べたように、肌がカサカサしてかゆい、白い粉がポロポロ落ちる、すねや腰まわりがかゆくなる…といった症状は、乾皮症や皮脂欠乏症と呼ばれる、いわゆる乾燥肌で起こる代表的な症状だ。 すこやかな肌は、角層に水分がたっぷりと含まれ、さらに皮脂膜でコーティングされ、体内の水分蒸発や外部からの異物侵入を防ぐバリ
