経営再建中のシャープが、自社の半濁点(゜)の売却を検討していることが分かった。売却額は30億円程度になる見込み。 「再建に向けての聖域はない」として、大規模なリストラや本社ビルの売却を発表した同社だが、さらなる赤字削減策として社内で使用する「゜」を他社に売却する検討に入った。 「゜」売却後は一部の製品ブランドが「フラズマクラスター」「お茶フレッソ」と精彩を欠くようになるほか、社名が「シャーフ」と東南アジアの模造企業のようになるなど、企業イメージに及ぼす影響は少なくない。 だがその一方で、「アクオス」「ココロボ」「書院」といった主力ブランドには影響を及ぼさないことから、最大の強みである液晶事業を手放すより良策との判断があるようだ。 売却先は友好関係にある健康機器大手のタニタが最有力。売却合意後タニタはシャープのブランド力ある半濁点を活用して、社名をタ゜ニタと改める方針。 「名を捨てて実を取る