ブックマーク / d.hatena.ne.jp/matsuiism (2)

  • 読み書きと革命 - heuristic ways

    佐々木中『切りとれ、あの祈る手を――<>と<革命>をめぐる五つの夜話』を読んで、いろいろ考えていたら、だんだん疑問や混乱が膨れ上がってきて、収拾がつかなくなってきた。私はこのを「読んでしまった」がために、どうにも「読めないでいる」という苦境に陥ってしまったようなのである。 佐々木氏はこので、われわれの虚を突くような、驚くべき歴史的展望を提示している。を読むこと、書くこと、それが革命だったのだと。 たとえばルターの革命(ふつうそれは宗教改革と呼ばれているが、大文字のReformation、つまり「大革命」と呼ぶ慣わしもあるという)とは、一言でいえば「聖書を読む運動」だった。《ルターは何をしたか。聖書を読んだ。彼は聖書を読み、聖書を翻訳し、そして数限りないを書いた。かくして革命は起きた。を読むこと、それが革命だったのです。》 「欧米の革命」に限って言えば、「ひとは少なくとも六つの革

    nehan48
    nehan48 2010/12/02
  • 映画『愛のむきだし』 - heuristic ways

    2009年に話題になった園子温(そのしおん)監督の映画。前から気になっていたが、237分の大作というので、見るのに覚悟が要った。だが、DVDを借りて見始めると、一気に引き込まれてしまい、あれよあれよという間に物語の渦に呑み込まれてしまう、そんな映画だった。実話を基にした話だというのは、映画を見て初めて知った。 この映画がぐいぐい人を引き込むのは、たぶん「人が変わる」ということの驚き(奇跡)を描いているからではないかと思う。人はなかなか変わらないが、何かあることがきっかけで「人が変わってしまう」ということが実際にある。たとえば宗教や恋。宗教によって、人は変わる。*1 恋に落ちると、人は変わる。それが天国への道か、地獄への道かはわからないけれども、とにかく何か(他者との出会い)をきっかけとして、当人にも思いがけない方向へと人は変わってしまう。 この映画では、まずを亡くしたカトリック信者のテツ

    nehan48
    nehan48 2010/11/10
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