ここのところ、ひろみちゅ先生の blog で、Google Street View の撮影車が私有地に侵入した問題が指摘され続けている。 この問題を考える際に、CSR(企業の社会的責任)を看過することはできない。 Google が本社を置く米国で CSR が声高に叫ばれ始めたのは 1980 年代である。1970 年代までの、ムダにデカいクルマに象徴されるようなイケイケドンドン経済が、日本をはじめとする当時の新興産業国の台頭で頭打ちになってしまった。と同時に、ケーザイ学でしばしば学ぶ「レモン市場」の言葉で表される粗悪な米国産品が市場に大量に流通した時期でもあった。 IT については、当時は鈍重でコストも膨大なメインフレームが主流で、劇的な業務改善を実現するものとはまだなっていなかった。 そういう状況下で迎えた '80 年代、産業史に残る2大事故(事件)が起きた。 一つは、ジョンソン・アンド(