先日触れた『大乗仏教興起時代』(グレゴリー・ショペン教授・著) を読み進めていますが、驚愕の事実が次々と明らかに! 玄人筋は別に驚かないのかもしれませんけれど。 半跏思惟像ってありますよね? 中国・韓国・日本では、弥勒菩薩がこのポーズをとっていて、 「衆生の救済について深い思索をめぐらしているように」などと紹介され、 実際、広隆寺や中宮寺で拝むと深遠なる菩薩の慈悲を感じるものです。 広隆寺の弥勒菩薩像 ところがこのポーズが、”ワケあり”らしいのです。 『大乗仏教興起時代』のなかで教授は、 まずロサンゼルスのカウンティ博物館にあるガンダーラの仏像に触れます。 それは片足を膝にのせ、左手で蓮華を持ち、右手を頬にあてています。 ネットで探したら、画像が見つかりました。 カウンティ博物館の像 カウンティ博物館の副館長さんは、論文で「困惑もしくは熟考のしぐさ」 「菩薩の内観的な表情は、彼が本質的な思