ボカロシーンにはありとあらゆる楽曲があるので、外から見るとこれといった傾向がないように見えますが、週刊ランキングで1位になるような曲はだいたい似通っており、リスナーの嗜好に関しては保守性が強いと思われます。先鋭的な音楽表現が広く受け入れられることは意外に難しい。ゆえに逆衝動PことTreowさんも、デビュー当初は、好事家の間で高く評価されるPのひとりに過ぎませんでした。デビュー曲はスマッシュヒットに終わります。 2008年10月19日 Treow(逆衝動P) しかし1年後の2009年末、Treowさんは「Blindness」で週刊ランキング1位をゲットします。作風や曲調から考えると、この1位はボカロシーンに衝撃を与えました。ランキングの順位は、リスナーに委ねられるわけですから、Pがどれだけの力作を発表しても、リスナーの感性にマッチしなければ、よりよい結果は得られません。「なぜ伸びない」タグが