猛毒シャグマアミガサタケは、十分に加熱調理すれば除毒できることからヨーロッパでは古くからおいしいきのことして食用にされてきたが、生のまま食べたり、煮沸による毒抜きを完全にしなかったり、調理中の湯気を吸い込むなどが原因で中毒する人が後を絶たないという。 毒成分はジロミトリンという化合物と、加水分解によって放出されるモノメチルヒドラジン(MMH)という物質で、肝、腎、腸、膀胱に障害を与え、長期摂取により胃がんを発生させることが知られている。 日本ではシャグマアミガサタケが早春に発生することや、格好が日本人好みのマツタケ、ホンシメジなどのおいしいきのこのイメージからかけ離れているせいか食用の習慣がなく、今まで中毒事件とならなかったようだ。これからも一般の人達がシャグマアミガサタケを食べて中毒するとは思えないが、私たちのようなきのこマニアがシャグマアミガサタケの毒抜き調理に失敗したり、海外のシャグ