No114 諏訪大社は長野県の諏訪湖を挟んで、南と北にある四つの神社の総称です。 南には、諏訪市と茅野市にまたがって上社があり、上社は本宮・祭神は建御名方神と、前宮・は祭神は八坂刀売神(ヤサカトメノカミ・建御名方神の妃神)の二つの社からなります。湖の北には下社があります。下社も春宮と秋宮の二つの社からなり、祭神は建御名方神、八坂刀売神、相殿・八重事代主神(ヤエコトシロヌシノカミ・建御名方神の兄神)です。 全国に諏訪神社と称する神社・末社は、一万を超えると言われますが、大社と呼ばれるものは、長野県のこの神社だけです。延喜式神名帳には南方刀美神社(ミナカタトミノカミ)と記され、信濃国四十八座の第一にあり、当時既に信濃国一之宮として信仰されていました。「明治四年に国幣中社に列格、同二十九年に官幣中社、大正五年に官幣大社に昇格し、終戦を迎え昭和二十三年に諏訪大社と改称致しました」と大社の由緒にあり