タグ

ブックマーク / someru.blog74.fc2.com (2)

  • Hang Reviewers High / 東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム

    当初、僕は東浩紀という人を誤解していた。彼の仕事において対象への熟知がない故に、細部にわたっての正確さがないことを批判的に断じたことがあったと思う。しかし研究家とか学者とも違う、彼はダイナミックな絵を描く、今どきまっとうな意味で批評家だったのだ。僕は後にそう考えるに至らなかった自分を恥じた。 その考えがはっきりとまとまったのは、ロフトプラスワンで2003年に行われた「夜のファウスト祭」を見たときだと思う。東浩紀はものすごい情熱をもって、ライトノベルのシーン全体が全く未成熟であること、関係者とファンが一体となって信じている盛り上がっているという意識なんて内輪のレベルにすぎないことなどを語った。それは浮かれた状況に冷や水を浴びせて悦にいるような子供じみたものではなく、またコミュニケーションの一助として議論をふっかける学者や論壇にありがちな醜悪な態度でもなかった。素晴らしい愛情があった。彼は

  • Hang Reviewers High / ゼロ年代の想像力

    夏風邪をひいた。ひどい熱と腹痛と下痢で、何というかもう、最悪だ。ここ数日、自宅でうずくまって「痛い」とか「熱い」ばかり言っている。起きている間ずっと腹が痛く、しかも晩になると必ず熱が上がり、変な汗がどばっと出たり、急に寒くなってガタガタ震えだしたりする。とにかく仕事にならないので弱った。「SMスナイパー」のウェブサイト「WEBスナイパー」にて、書評を執筆させていただくという名誉な仕事を承ったのだが、おかげで進んでいない。とても申し訳ない。でも取りあえず宇野常寛「ゼロ年代の想像力」の書評はアップしていただいた。このは連載時の内容に大きく加筆されており、加筆の中でも時代にとって非常に重要と思われる問題提起を行っているためこのブログで取り扱う必要を感じていた。書評をご依頼いただいたことから、字数の指定がなかったのでブログに書こうと思ったことを全部組み込もうとして調子に乗って書いたらずいぶんと長

  • 1