日経エレクトロニクス最新号(2009年7月27日号)の解説記事では,「ダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成)」技術について取り上げました。記事では,演算器(ALU)をチップ上にマトリクス状に並べた,いわゆる「ALUマトリクス型」の技術を中心に取り上げたのですが,実は最近ではスタティック(静的)なリコンフィギュラブル・デバイスであるFPGAにおいても,システムの稼働中に動的な再構成ができるようになりつつあります。 詳細は本誌記事をご一読頂ければと思いますが,2010年春にFPGA大手ベンダーの米Xilinx, Inc.が,「Virtexシリーズ」において動的部分再構成を正式に商用サポートする予定です(pp.70-71)。 「FPGAで動的再構成って,今までも実現していなかったっけ?」というご指摘があるかもしれません。 実はその通りで,Xilinx社が動的再構成に対応したのは2001