30日に都内で開かれた樹木希林さんの葬儀では、最後に長女の内田也哉子さんが、父で喪主の裕也さんに代わってあいさつをした。 結婚するまでの19年間、母と2人きりの家庭だったと振り返り、「そこにまるで象徴としてのみ君臨する父でしたが、何をするにも常に私たちにとって大きな存在だったことは確かです。幼かった私は不在の父の重すぎる存在に押しつぶされそうになることもありました」と明かした。 「ところが、困った私がなぜこういう関係を続けるのかと母を問い詰めると、平然と『だってお父さんにはひとかけら、純なものがあるから』と私を黙らせるのです」とも振り返った。 永遠にわかりようもないミステリーだった母と父の関係。だが、也哉子さんは数日前、書庫にある母の本棚にあった小さなアルバムの中から、ロンドンのホテルの色あせた便箋(びんせん)を見つけた。裕也さんから、樹木さんがまだ悠木千帆と名乗っていた頃のエアメールだっ