細川たかしさんの「北酒場」、ちあきなおみさんの「喝采」で日本レコード大賞を受賞した作曲家・作詞家の中村泰士さんが、12月20日に肝臓がんで旅立ちました。先月16日に病名を公表した直後に、関係者を通じて中村さんからのメッセージを受け取っていました。「中西君のYahoo!の連載で、今の話を聞いてもらえないだろうか」。12月4日、大阪市内のホテルで約1時間インタビューをしました。そこで明かしていた病気への思い。そして「これからやりたいこと」。意欲と馬力に満ちた言葉をここに記します。 “まさか”という坂 なんかね、演歌みたいな言い方やけど、“まさか”という坂を上ることになりました。 今まで病気知らずで好きなようにやってきたこと。お酒をたくさん飲んできたこと。そのツケも当然あるとは思うんですけど、10月に入った頃に「ちょっとおかしいな…」となったんです。 体がだるい。背中が痛い。お酒が美味しくない。