タグ

ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (12)

  • こんな死に方は嫌だ「人の殺され方」【劇薬注意】: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    日々に追われると、自分が死ぬ存在であることを忘れる。メメント・モリの実践。 わたしは死ぬ、なぜなら、生きているから。どんな死に方になるのか楽しみだが、「こんな死に方は嫌だ」と心底・痛切に思うのが、「人の死に方」。 人は、列車に轢断されたり、ナイフで一突きされたり、散弾銃で撃たれたり、首を吊ったり、溺れたりと、さまざまなことが原因で死ぬ。これらの死に様は、轢死、失血死、縊死、溺死と呼ばれる。それぞれの現場を写したビジュアルは強烈だ。酸っぱいものを飲みこみ飲みこみ読むうちに、死亡の究極の原因が見えてくる。それは、「窒息」、すなわち細胞が新鮮な酸素をもらえなくなることだ。そのプロセスは多々あれど、結局は窒息なのだ。 具体的に「見える」のもありがたい。「孤独死2週間目」「全身を強く打って」「頭を強く打って」「人身事故で」「線路内立ち入り」「メッタ刺しで」といったオブラートを剥がしてくれる。それぞれ

  • なぜ糞システムができあがるか

    納期が、予算が、バグフィックスが、性能、デザイン、インタフェース、使い勝手、保守が、可用性が、移行にマイグレーション、稼働率が、糞だ。そもそも要求を満たしとらんまともに動かない糞システムが、なぜ莫大な銭金かけてできあがってしまうのは、なぜか? アナリスト、コンサルPM、SE、プログラマ、テスタ、ヘルプデスク、メンテ、ユーザー、そして経営者と、それぞれの立場から言いたいことは山ほどある。それぞれの立場から「これぞ真の原因!」と叫びたいのも分かる。経営者を除き、全てのキャリアをやってきたから。だから、自信をもって断言する。糞システムができあがる、最も根っこの原因はこれだ。 一つ前の仕事をしている それぞれの立場で「やるべきこと」は分かっている。だからこそ、そのインプットが体を成していないことが明白なのだ。仕方がないので、自分で「インプット」相当を作るハメになる。 例えばプログラマ、プログラミ

    なぜ糞システムができあがるか
  • セックスの回数が増えている件について

    3.11の前と後で、増えてる、きちんと数えてないが、2倍ぐらい(当社比)。 未曾有の危機を目の当たりにし、「ゆれ」に対して極端に敏感になっており、身体モードが戦闘態勢に入っているからだろうか。加えて、目先の不安、将来の不確かさが「生きること」そのものへの欲求をつのらせているからだろうか。生命の危機に瀕すると、生命を残そうとする情動スイッチが興るのだろうか。 吊橋効果というコトバがある。ぐらぐらする吊橋を男女で渡るとき、恐怖によるドキドキを恋愛によるドキドキと勘違いしてしまうやつだ。聞くところによると、婚約指輪がバカ売れしているそうな。コンドームも然りかと。揺れているのは福島だけではない。日列島という弧が巨大な吊橋と化しているのか。 いずれにせよ、スイッチが入ったのは、わたしだけでない。行為に没頭することで不安を鎮めようとするのか、互いが互いにしがみつく。だが、これが「」になると想像力を

    セックスの回数が増えている件について
  • 「隣の家の少女」観た、今は後悔している

    このエントリは、「どくいり、きけん」。 虐待・監禁・陵辱を扱った「隣の家の少女」を観てきた。テーマは、痛みだ。 平日のレイトショーなので閑散してると思いきや、満席状態なのでビビる。野郎ばかりと思いきや、女性、しかもかなり若い女が結構いる。けっこう。ほぼ全員、「独り」で来ているようで、カップルが一組、男同士が数組。開始前の行列で誰も話さない。こわい。恐いもの見たさなのかねぇ、みんな変態だなー、と腹で笑っていたが、後に大まちがいだったことを思い知る。 映画の内容は、小説を忠実に映像化しましたという感じ。小道具を使った伏線や、火のついたタバコをペニスのメタファー(後に文字どおりペニス)として扱う技巧はうまいなーと思う。憧れの女の子が監禁虐待されているにもかかわらず、何もできない主人公の歯がゆさというか無能感もこんなもんだろ。ただしラストの英雄贖罪行為は勇み足。 ただ、内容はキツいです。原作で慣ら

    「隣の家の少女」観た、今は後悔している
  • 「プレゼンテーションZen」はスゴ本

    読むだけでプレゼンが上達する。いや、「見るだけ」で上手くなる。 なぜなら、書そのものが、優れたプレゼンテーションのお手になっているから。 わたしはデザイナーではない。しかし、同じテーマについて、「まずいデザイン」と「うまいデザイン」が並んでいるなら、見分けることができる。デザインの原則――「コントラスト」「反復」「整列」「近接」を使って、凡庸なシートが、ダイナミックで統一感をもったものに変わっていく過程は、"見た"瞬間に理解できる。 世界プレゼンコンテストで第1位のジェフ・ブレンマン[URL]とか、「でかいプレゼン」で有名な高橋メソッド[URL]、マレーシア大学薬学部教授の講義スライドを読むというより、"見て"いるうちに、優れたプレゼンのキモに親しむことができる。もちろんビジュアルもテーマも全然ちがうが、どのような効果を狙っているか?そのためにどんなデザイン戦略でいるのか?が伝わってく

    「プレゼンテーションZen」はスゴ本
  • 新米パパのための3冊

    敬慕する切込隊長殿にジュニアが誕生したとのこと。おめでとうございます! わたしのblogから、とーちゃん一年生にお役に立ちそうなエントリをピックアップしてみる。刹那的な人生感覚から、生きることに貪欲になったのは、嫁さんと子どものおかげ。「親になって一人前」というセンシティブな言葉があるけれど、すくなくともわたしにとっては真だった。親をやらせてもらっているおかげで、わたしは「まとも」に生きていられるのだから。 まずは、夜泣き対策。[入門編]と[応用編]がある。個人差があるので必ず、とは言えない。けれど、泣き続ける子どもに殺意を抱かないために、こういう対策がありますよと伝えたい。 世の中は便利になったもので、ズバリまんまのこういうがある「赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ」。とりあえずいま泣いている赤ちゃんを静める方法(お包み+シーッ)は有効だった。「抱っこして限界まで歩き続ける」とか、

    新米パパのための3冊
    nekomori
    nekomori 2009/09/16
    いつの日かの為に(ねーよ
  • 嫁と「ラブプラス」

    買った。 これは、巨大な力を秘めている、あの言葉ぐらいの。 どんな言葉だって? ――落ちついてよく聞くんだ あの言葉を思い出して ぼくも いっしょに言う ぼくの左手に手をのせて おばさんたちの縄は切ったよ 時間だ! 答えを聞こう -‐''''"´ ̄``ヽ、              ____ /     _     ヽ        //´   __,,>、 /        ̄ ̄   {        /::/ / ̄:::::::::::::::\ l _ィニニア二二二ニヽ、j._      /::::l/::::::::::::::::::::::::::::::::l | 0Lj/-‐-レノ ノ_ヽ:::`ヽ     l:::::::::::/l/lノノ/_イ:::::l レ:r、/ イ゚テ   ピト`|::|      l:::::::::/ rtテ、  .ィtq l::::::|

    嫁と「ラブプラス」
  • 嫁と「天元突破グレンラガン」

    これはスゴい神アニメ!見たことが経験となる傑作。「ナディア」「エヴァ」に並ぶ、殿堂入り。生きててよかった、こんな作品を見れて。テーマソングを耳にするたび、繰り返し観るたびに、生きる勇気をもらえる。オレの能書きは放っておいて、みんな見ろ観ろ! 話は少しさかのぼる。「鋼」の新しいのが予想外というか予想通りにアレで、「原作のどこを削ったか探し大会」になってしまう。「そのセリフを外すのか!?」「水島のほうが愛がある」と厳しい厳しい。夫婦ともどもアルコールがしこたま入っているのと、期待が大きすぎるのとで、新シリーズには容赦しない。「ホラ、原作どおりに忠実にアニメにしてやったからよぉ」という態度に辟易して録るのも観るのもやめてしまった。 で、エマソン「自己信頼」のコメントでオススメされた「天元突破グレンラガン」が浮上する(hageさんありがとう)。他にも「君が望む永遠」や「巌窟王」が候補としてあったが

    嫁と「天元突破グレンラガン」
  • 毒と薬の差は、その量にすぎない「お金の味」

    壮絶な生還記。 あるいは、1億2千万円の借金を負ってしまったフリーターの転落~起死回生の記録。雇う側と雇われる側の論理、カネを活かす人とカネに殺される人の「差」が生々しく描かれている。 ただし、書は生還したからこそ書けたのであって、アウトになった人のほうがはるかに多いはず。バブル崩壊後から今日、こうした話はそこかしこで聞くのだが、先物や不動産でババを引き、借金地獄に陥ったほとんどの人は還って来ない。だから、この姿勢を鵜呑みにするのは危うい。書で紹介される、「毒をもって毒を制する」やり方は、エマージェンシーボタン、緊急回避措置として、アタマの隅においておくのが吉かと。 書の"勘所"は三つある。ひとつは、ふつうの青年が、いったいどうしてこんな莫大な借金を背負うことになったのかという転落の記録。二つ目は、どん底からどうやって足掻いて藻掻いて浮き上がって行ったかという脱出の記録。そして、その

    毒と薬の差は、その量にすぎない「お金の味」
  • 「死ぬときに後悔すること」ベスト10

    余命、数週間。不自由な体、満足に歩くこともできない。日中も寝ている時間が多くなり、頭もうまくはたらかない ──そんな人生の最終章の人に向かって、こう問いかける。 いま、後悔していることは、何ですか? 「死ぬときに後悔すること25」の著者は、終末期における緩和医療に携わる医師。現場で見聞した、「余命いくばくもない状態で、後悔すること」をまとめたのが書なのだ。得られた答えは、多様でいて一様だし、複雑なようで単純だったりする。 もうすぐ自分が死ぬと分かっている人が、何を悔いているのか。これを知ることで、わたしの人生で同じ後悔をせずにすむのだろうか。考え考え読んで、いくつかの「先立つ後悔」を得ることができた。後悔は後からしかできないものだが、これはわたしにとって「先悔」となるものを、ランキング形式でご紹介。書では25章に分かれているが、わたし流にベスト10に絞ってみた。 第10位 健康を大切に

    「死ぬときに後悔すること」ベスト10
    nekomori
    nekomori 2009/08/10
    1位は今のところ無い
  • 【PMP試験対策】 なぜPMP試験を受けるのか?

    PMP試験対策】は、PMBOK4版をベースに、PMP試験の傾向と対策をまとめるシリーズ。 ───────────────────────────────── 人それぞれだろうが、「業務命令」な方が多いようだ。リーダー級の仕事を任されているうちに、「そろそろどうだ?」と勧められ、泣く泣く準備をしている話を聞く。たしかに忙しい毎日で勉強時間を確保するのは至難の業だが、ちょっとアタマを切り替えてみてほしい。PMBOKは読みどころがあるぞ。 まず、苦労話がにじみ出ているのが面白い。ベースとなるPMBOKガイドは、タテマエとしては、「プロジェクトマネジメントの"ベター"プラクティス」なのだが、あちこちで「こんなことをしてはいけない」という怨嗟のようなグチを垣間見ることができる。共同執筆・共同レビューのドキュメントなのだが、皆さん苦労しているんだなぁ、と思うとニヤッとできる。 あるいは、PMとしての

    【PMP試験対策】 なぜPMP試験を受けるのか?
  • 狂気の浸透圧「セールスマンの死」

    毒物指定、ただし社畜限定。 読書は毒書。とはいうものの、読者によって毒にもクスリにもなる。ローン背負って痛勤するわたしには、狂気たっぷりの毒書になった。やり直せない年齢になって、自分の人生が実はカラッポだったことを思い知らされて、嫌な気になるかもしれない。全てを捨て、人生をリセットしたくなるかもしれない。 かつては敏腕セールスマンだったが、今では落ち目の男が主人公。家のローン、保険、車の修理費、定職につかない息子、夢に破れ、すべてに行き詰まった男が選んだ道は――という話。だれもが自由に競争に参加できる一方で、競争に敗れたものはみじめな敗者の境涯に陥るアメリカ社会を容赦なく描き出している。 見どころは、このセールスマンの葛藤。 とても前向きで、強気で、ひたむきだ。人生の諸問題はプラス思考でなんとかなると押しまくる。今で言う「ポジティブシンキング」の成れの果てを突きつけられているようだ。自分に

    狂気の浸透圧「セールスマンの死」
  • 1