吉祥寺の長崎うどん店「ふじのや」(武蔵野市吉祥寺本町1、TEL 0422-27-5671)が2周年を迎えた。3度目の冬を前に「長崎おでん」の仕込みに余念がない。 「長崎おでん」の大根とたまご 「長崎おでん」の特徴は、「長崎うどん」の出汁(だし)の中に、具としても使われる「揚げかんぼこ」と呼ばれる長崎特有の薩摩揚のうち、じゃこ天、あじ天を入れ煮込むことにより生み出される独特の香り。元となる「長崎うどん」の出汁は、長崎市内で大正時代に創業し100年続く老舗のうどん店の味を手本に、アゴ出汁にアジ、サバ、イワシ、カツオの削り節などをオリジナルブレンドしており、色は薄く魚介の優しい味がする。 「長崎市民にとって『長崎うどん』はソウルフード。そして食べる際、うどんの麺ではなく『出汁』を頂く感覚が強い。出店するにあたり、出汁にこだわり、店で使うしょうゆのほか、多くの食材や調味料をうどんの麺とともに長崎か