私たちは日々の行いは、論理と理性に基づいていると思っているが、果たしてそれが正しいのだろうか。ひとつの問題をよく考えてみても、結局最初に思いついた結論に立ち戻ることが多いのではないだろうか? リーダーと呼ばれる人たちは、社会的、政治的な問題における人的要因を見過ごしているし、世の中の多くの人が正しいパートナーを選択していないのは、離婚率の高さをみれば、明らかだろう。 「感情なんて無視するのが賢明だ」と人々は考えているようだ。効率的に働くためには、”機械”のように動き、この時代に求められる”製品”になること。充分に油が注され、消費者想いで、デジタル化されている――周囲のことに無頓着な高性能ロボット。そう思っているから、人々の悩みは解決しない。