「古事記」「日本書紀」から最新ラノベまで――“異世界ものファンタジー”の1000年以上にわたる歴史をまとめた「異世界召喚・転移・転生ファンタジー年表」がECサイト「ブックオフオンライン」で公開された。 712年の「古事記」から年表はスタート。著者自身が神界や魔界で過ごした経験を描いた“ファンタジーというよりオカルト的要素が強く出ている”1800年代の作品群や、「異世界の勇士」(高千穂遙、1979年)、「リーンの翼」(富野由悠季、1984年)などの“日本の異世界召喚ファンタジーの最初期の小説”を紹介し、やや刊行点数が少ない時期を経て、1991年前後から不安定な社会情勢を背景に増えはじめ、ネット小説をきっかけに爆発的に人気に――と年代を追ってジャンルの変遷を解説している。 年表では240を超える作品が挙げられ、出版された年代や作品名のほかに、「召喚」「転移」「転生」のいずれかの分類がなされてい