.NET Framework 2.0では、新たにPingクラス(System.Net.NetworkInformation名前空間)が追加されている。Pingクラスを使用すれば、TCP/IPネットワーク上の特定のコンピュータへICMP(Internet Control Message Protocol)エコー・メッセージ(いわゆるpingパケット)を送信し、その応答を受信することで、リモート・コンピュータへのパケットの到達性を確認したり、ネットワーク上での応答速度を測定したりできる。本稿では、このPingクラスの基本的な利用方法を解説する。 Pingクラスによるpingパケットの送信とその応答受信の方法には、次の2種類が存在する。 同期通信(=基本的に、応答が返ってくるまで制御が戻らない) 非同期通信(=送信し終わると即座に制御が戻る) 本稿ではこのうち、同期通信でpingパケットを送信す