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2012年9月13日のブックマーク (3件)

  • [運用編]スナップショットをバックアップ代わりにしてはいけない

    スナップショットとは,ある瞬間のディスク・イメージを保持したもの。主に「コピー・オン・ライト」という方式と「スプリット・ミラー」という方式がある。どちらの方式もバックアップ向きではないが,特に前者の方式はディスクの故障を想定した予備データとして使ってはいけない。なぜなら,ある瞬間のイメージといっても基的にはデータの実体を持たないので,ディスクの故障などでオリジナル・データが消えると同時にスナップショットも消えてしまうからだ。 まずコピー・オン・ライト方式は,ディスク・ブロックへのポインタをスナップショット領域に記録する方式である。ブロックの内容(データの実体)はコピーしないので,データ量が多くてもスナップショットの取得は高速である。ポインタ群が指すブロックをある瞬間のデータとするため,ディスクが更新されると(ブロックに書き込む前に)該当ブロックのデータをスナップショット領域にコピーする。

    [運用編]スナップショットをバックアップ代わりにしてはいけない
  • 第1回 そもそもバックアップとは何か?

    急激な勢いで増加を続けているデジタルデータ。このデータを常に使える状態で保存し、保護するには、バックアップも含めたさまざまな手法を適切に組み合わせる必要がある。 データの増大とデータ損失の危険度は表裏の関係 デジタル社会の到来とインターネットの普及により、デジタルデータは急激な勢いで増大を続けている。カルフォルニア大学バークレー校、ホライゾン・インフォーメーション・ストラテジーによれば、2000年には7EB(エクサバイト=100万TB)だった全世界のデジタルコンテンツ容量が、2005年には99.5EBにまで膨れ上がるという。当然のことながら、これらのデジタルコンテンツのほとんどは、コンピュータのストレージ機器に格納されることになる。 デジタルデータが増大する一方、忘れてならないのがデータ保護の問題だ。データの大容量化とは、裏を返せばデータを失ったときの損害も増大することを意味している。デー

    第1回 そもそもバックアップとは何か?
  • [ThinkIT] 第9回:バックアップにおけるスナップショットの活用 (1/3)

    スナップショットとはある瞬間のファイルシステムのイメージを保持したものです。イメージ作成後は元のボリュームに対して、通常通りファイルの更新や参照を許可しますが、スナップショットを取っておくことで特定の時点のデータにアクセスすることが可能となります。 スナップショットを取るデータが大きい場合でも、ポインタ情報を取得するだけですので、イメージの作成は数秒程度で完了します。その詳細な仕組みはハードウェアやソフトウェアの種類によって若干異なる場合もありますが、大まかな原理は同じです。 実際どのような動きになっているのかを、Linux上でLVMを使用してスナップショットを作成する例を取って見てみます。まずは図1を見てください。 まず"lvcreate -s"コマンドでスナップショットを作成します。その後、元のボリュームに対して更新処理をおこなおうとした場合、チャンクサイズ単位で更新対象のデータをスナ