スナップショットとは,ある瞬間のディスク・イメージを保持したもの。主に「コピー・オン・ライト」という方式と「スプリット・ミラー」という方式がある。どちらの方式もバックアップ向きではないが,特に前者の方式はディスクの故障を想定した予備データとして使ってはいけない。なぜなら,ある瞬間のイメージといっても基本的にはデータの実体を持たないので,ディスクの故障などでオリジナル・データが消えると同時にスナップショットも消えてしまうからだ。 まずコピー・オン・ライト方式は,ディスク・ブロックへのポインタをスナップショット領域に記録する方式である。ブロックの内容(データの実体)はコピーしないので,データ量が多くてもスナップショットの取得は高速である。ポインタ群が指すブロックをある瞬間のデータとするため,ディスクが更新されると(ブロックに書き込む前に)該当ブロックのデータをスナップショット領域にコピーする。