沖縄県内の樹林などに生息するヤシガニのはさみの力が、推計で最大約340キロに及び、カニやエビなどの甲殻類では「最強」となることが、沖縄 美 ( ちゅ ) ら海水族館(沖縄県本部町)を運営する「沖縄美ら島財団」の実測調査でわかった。 ライオンが物をかむ力(約300キロ)に匹敵する強さで、物を挟む力としては地上の生物で最強クラスになるという。 ヤシガニがヤシの実を割るほどの力があることは知られていたが、はさみの威力が実測値などで明らかになるのは初めて。研究成果は米科学雑誌「プロス・ワン」電子版に掲載された。 体重33グラムから2120グラムの個体29匹を対象にはさみの力を機器で測定。いずれの個体も、威力はおおよそ体重の90倍近い力に達していた。これまでには体重4キロ級の個体も発見されており、調査で判明した「90倍近く」の法則からはさみの威力を推計すると約337キロに及ぶという。
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