東京・お台場のランドマークとして10年来、親しまれてきた商業施設パレットタウンの「大観覧車」が姿を消すことになった。パレットタウンのある用地の事業主が森ビル・三井物産から森ビル・トヨタ自動車へ移行するためで、大観覧車は撤去され、5年後の全面開業を目指し超高層ビルなどが建設される。カップルや家族連れの胸に思い出を刻んできた観覧車の“勇退”を前に、首都圏の観覧車事情を探った。(徳光一輝) 大観覧車がそびえるパレットタウンの用地は約7万9000平方メートル。森ビルと三井物産が東京都から10年契約で賃借しているが、平成22年5月で契約満了となるため新たな事業者を公募。都は「社会的信用力がある」などとして森ビルとトヨタ自動車にこの用地を814億円で売却すると発表した。 事業計画によると、用地費を含め2834億円を投じて地上23階建ての高層ビルなどを建設。会議場やホテルなどの複合効果で年間1000万人