今季のJリーグでは、7月や8月に中2日、3日で試合があることも多い。その過密日程の解消を目的に、田嶋幸三サッカー協会副会長を中心とした日程改革のプロジェクトチームも組織された。 日本代表のザッケローニ監督の「後ろに逃げない」という哲学が、Jリーグの攻撃にポジティブな影響を与えるのではないかとこれまで主張してきた。 ただ、期待されるザック効果は、もちろんそれだけではない。 「運動量に頼りすぎない」という点においても、Jリーグのサッカーに大きな影響を与えるのではないかと筆者は考えている。 今、Jリーグに限らず、世界のサッカー界では「走行距離」がとても重視されている。たとえばドルトムントのクロップ監督は、選手に90分間走り続けることを求めて、チームの強化に成功した。 クロップ監督は選手の走力を維持するためには「休養」が最も大切だと考え、ドルトムントは今季の開幕前、夏のオフを一番長くとったチームだ