日本とNAFTAに参加する北米3か国(米国、カナダ、メキシコ)の間で、自動車および自動車部品の原産地規則に関する対立があります。現在残されているTPP交渉の主要対立点は、生物製剤の新薬データの保護期間、乳製品と自動車の原産地規則とされています。ところがニュー・ジーランドではキー首相もグローサー貿易担当相もここ2〜3日間、乳製品で大幅な目標を獲得することを諦めて国内を納得させるような発言が目立っています(次回の会合で合意できる内容が、我々が最大限獲得出来るもので、我が国にとって最良の結論だ)。 そして一方カナダでは総選挙で火花を散らしていることもあり、連日自動車の原産地規則問題が報道をにぎわしており、労組、地方自治体が反対の声を挙げています。米国・カナダの自動車業界はメキシコの輸出加工区に大きな投資をし、投資先の部品工場・自動車工場は米国とカナダが最重要の市場になっています。そしてただでさえ