大阪市交通局のバス運転手・中村和明容疑者(48)が覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された事件を受け、同局は3日、バスや地下鉄の運転士ら全乗務員約2300人に、薬物使用を調べる尿検査を実施することを明らかにした。 同局では2009年にも元地下鉄運転士による覚醒剤使用事件があり、薬物検査を1度行ったが、その際、中村容疑者に陽性反応は出なかったという。今後は年1回程度、検査を行い、陽性反応が出れば警察に通報する。 検査には本人の同意が必要なため、前回は6人が検査を拒否。今回は、検査を受けない職員は乗務から外す方向で検討している。このほか、弁護士や専門家らを交えた服務規律に関する委員会を局内に設置し、薬物乱用防止のための研修や指導方法などを見直す。