日本は再びコロナ対策に失敗しようとしているのだろうか。そうだとしたらその失敗の「正体」は何か(写真:ZUMA Press/アフロ) この持ち回り連載の筆者の1人であるかんべえ氏(双日総合研究所・吉崎達彦氏)に彼のブログで「バブル議論はもう飽きた」(3月13日分を参照)と言われてしまった。 確かに、このところ、こちらのホームグラウンドのような「バブル」という土俵で話をしていた感はある。なので、今回は彼の土俵で相撲をとってやろうじゃないか。ちなみに、バブル議論がバブルになっている時点で、バブルであることは明白である。要は「今はバブルか否か」が議論されているのではない。この明らかなバブルがはじけるのは「今かずっと先か」という議論をしているのである。この点は、この連載のもう1人である山崎元氏の議論が明快である。 ■日本の「失敗の本質」は短期決戦思考? さて、かんべえ氏の土俵といえば、戦争である。以